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ふるさと町屋館について

歴史を知る

旧新川家住宅

泉佐野市指定有形文化財(建造物)・旧新川家住宅

佐野町場の中心部にあり江戸中期天明年間
(18 世紀後期頃)、二代目新川喜内が醤油業を営むために建てた町屋で、当時の泉南地域の建築様式を今に伝える建物です。

平成5年に泉佐野市指定文化財に指定されました。


泉佐野市では、明治には繊維⼯業が興り、南泉州の中⼼都市として発展を遂げてきました。 先⼈たちが汗と涙と叡智とで築き上げ、育んできた歴史と⽂化は、 佐野の建造物・絵画・⼯芸・⽂学などさまざまな分野に残されています。

また、明治に増築されたザシキ廻りには、本市出身の画家 日根対山の襖絵が残っており、かつて繁栄した佐野町場やその建築をしのぶ貴重な遺構です。

館内MAP

建物の特徴

「主屋は屋根を「綴葺き(にろぶき)」とし、居室部は「食い違い間取り」をなし、角屋(つのや)が付属する「カギの手の家」と呼ばれる「妻入の町屋」で、泉佐野の町家建築の特徴をよく示しています。

町屋のくらしを再現

カマドのある台所や⼟間、2階には⽣活資料、貴重な⽂化資料などを展⽰。

活気ある町⼈のまちであった、さの町場の暮らしぶりが⾒られます。

台形型の建物

泉佐野ふるさと町屋館がある佐野町場は都市プランがないままに自然膨張した町で、道筋は細くて曲がり複雑であることから迷宮都市と呼ばれています。

複雑な宅地わりのため宅地そのものに直⾓のコーナーがなく、その⼟地にできるだけ敷地いっぱいに家を建てたために、家⾃体も直⾓のコーナーがなく、台形型の建物となっています。

そのため、壁や柱等の間隔が平⾏ではなく、複雑な構造をしています。

⾷い違いの間取り

「クチノマ」「ナカノマ」「ダイドコ」「ナンド」は「⽥の字」に仕切らず、真ん中で「⾷い違い」がある間取りです。
泉州や紀北の古⺠家の特⾊であり、学問的にはとても貴重なものです。

しころ葺き屋根

⼊⺟屋造りで、切妻屋根から⼀段下げて四⽅ふきおろしの形に⽡を葺く屋根の形状で、佐野町場の⺠家や⼟蔵建築で多く⾒られるものです。

「北前船寄港地・船主集落」

佐野の船主のなかには、井原西鶴の『日本永代蔵』にも登場する食野家や唐金家などの豪商がいました。彼らは回船業で巨万の富を築きました。

ふるさと町屋館には当時の
豪商「佐野の⾷野・唐⾦」にまつわる資料が

多く残されています

ギャラリー

令和2年(2020年)に、
広域型(シリアル型)の日本遺産である

『荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~』
に追加認定されました。

関連リンク

北前船とは?(外部サイト)

https://www.kitamae-bune.com/about/main

https://www.kitamae-bune.com/travel/izumisano

ガイドブック

「北前船49」PDF版をダウンロードできます